北ホラント州

ホールン・メーデンブリック 蒸気機関車

ホールン・メーデンブリック 蒸気機関車

webサイト:https://www.stoomtram.nl/

住所:Van Dedemstraat 8, 1624 NN Hoorn

休館日:不定休
主に学校休暇期間、週末、春のチューリップ期間に運行。詳しくは公式サイトの運行日カレンダーを確認。

ミュージアムカード:利用可
(ただし2ユーロの追加料金が必要)

乗車料:
3歳まで 無料
4~12歳 18.50ユーロ
13歳以上 24.75ユーロ
※近隣のミュージアム、船の乗船チケットとのコンビチケットあり

訪問日:2019年4月

見どころ

1.本物の蒸気機関車にのって、130年以上前からある鉄道設備を見学

2.春はチューリップ畑の車窓を楽しめる

3.船旅や他ミュージアムとの組み合わせ、季節のイベントも

本物の蒸気機関車にゆられて、のんびり鉄道旅を楽しめる「動くミュージアム」がこちら。ホールンとメーデンブリック、2つの街をつなぐ、蒸気機関車ミュージアムです。

まずはホールンの駅から乗車。ここで船のコンビチケットを買うと、メーデンブリックから先は船に乗ってエンクハウゼンへ行くことができます。エンクハウゼンからは別料金ですが、オランダ国鉄(NS)に乗って、再びホールンに戻ってくることができます。残念ながら、私たちが訪れた日は船のチケットが売り切れていたので、メーデンブリックから再度ホールンへ蒸気機関車で戻ってくる往復チケットを購入しました。チケット売り場の隣は、この蒸気機関車の歴史を紹介する展示があります。

いくつかの車両が並びます。この日は緑色。
乗車前に写真を撮ったり、スタッフに質問したり。
ミュージアムで見られる歴史の展示

沿線には見事なチューリップやヒヤシンスの畑が広がります。一部はすでに刈り取りされていましたが、それでも車窓に広がる一面のチューリップ畑を見ながらの鉄道旅は、テレビ番組の1シーンのようでした。こどもたちは出発駅のホームで、旅行カバン風のアクティビティセットを無料でもらえました。沿線にある建物や目印を探すシートやぬりえが入っていました。この路線自体が135年前からあり、途中見れる橋や駅舎自体も古くからあるものだそうです。(途中踏切のない個所では、車掌さんが機関車から降りて走って先に向かい、車を停めるなんてシーンも!)

鮮やかなチューリップが続きます。
カーブでは車両の先頭と車窓の風景も。
手前はすでに刈り取られた部分。

80分ほどの鉄道旅ですが、途中駅で休憩があり、トイレやカフェが利用できます。この駅自体も見どころがたくさんで、郵便物を仕分けする部屋、貨物倉庫、駅長室などを見学できます。また機関車の石炭室や郵便車両なども、休憩中に中を見せてくれたり、質問に答えたりしてくれていました。

メーデンブリック駅に着きました。船のチケットを持っている人は、ここで船に乗り換え、ゾイデル海ミュージアムに向かいます。(ゾイデル海ミュージアムも、オランダの昔の生活ぶりをそのまま体験できる野外ミュージアムでとってもおすすめ!こちらも近々記事をアップしますね。)

エンクハウゼン行きの船へ乗り換える人たち。
何両編成だったか忘れましたが、乗客たくさんいました。


私たちはホールンに戻る出発時間まで、近くのベーカリーミュージアムラドバウト城を見学しました。また徒歩では遠いですが、バスで10分ほどの場所に蒸気機関ミュージアムというのもありました。

ベーカリーミュージアムでは、お菓子つくりの実演や体験、昔からのパン屋さんの道具などが並んでいました。
ラドバウト城は、中には入りませんでしたが、敷地内で昔のからのオランダのおもちゃなどがありました。
発車時間が近づき、機関車に戻ります。

とにかく春は「チューリップ畑の中を蒸気機関車で走る」という体験がおすすめ。これは4月末の訪問でしたが、チューリップ見頃の時期は乗車チケットも早く売り切れてしまうようです。オンラインで早めの購入が良さそうですね。

そして11月はピートとシンタクラースと一緒に乗車する日、12月はサンタクロースがやってきてプレゼントをくれる日という特別列車もあります。毎年12月にメーデンブリックで行われるDickensdagに合わせた夜間運行も。これはメーデンブリックで一日だけ開催されるクリスマスマーケットで、イギリスのチャールズ・ディケンズ作の小説「クリスマスキャロル」の世界を再現したもの。当時の服装をした人たちが歌を歌ったり、小説の主人公スクルージなどキャラクターたちもいて、とても幻想的な雰囲気のマーケットだそうです。春とはまた違った楽しみがありそうですね!