webサイト:https://www.zeehondencentrum.nl/activiteiten/zeehonden-vrijlaten
住所:Hoofdstraat 94-A, 9968 AG Pieterburen
※主催者であるアザラシ保護センターの住所。実際に出航する集合場所の港は別の場所なので注意してください。詳しくは申込時に詳細を確認。
開催日:不定期
アザラシの健康状態によって、7~10日前にリリースツアー日が決まります。詳しくはチケット購入ページのカレンダーで確認を。
ミュージアムカード:利用不可
参加費:
0~12歳 65ユーロ
13歳以上 75ユーロ
乗船料、ガイド、アザラシリリースの見学、ドリンク
※推奨参加年齢は4歳以上とされています。
訪問日:2018年8月
1.保護され回復したアザラシを、海へ帰す様子を間近で見学できる
2.ワッデン海の干潟に上陸し、世界遺産の光景を楽しめる
3.アザラシや海鳥、ワッデン海の自然について学べる
アザラシ保護センターが主催するスタディツアー。今回は写真多めでお届けします!
(保護センター訪問レポはこちら→)
センターが保護したアザラシを、実際に海へ帰す作業を一緒に手伝いながら、間近で見学することができます。ツアーは、アザラシの健康状態や潮の様子で開催日が決定されます。人気のツアーなので、夏場はすぐに満席になってしまうことも。気になる方は、チケット購入ページのカレンダーをこまめにチェックしてみてください。
なお参加年齢に制限はありませんが、4歳以上からの参加が推奨されています。救命胴衣も船に用意されているのは大人用なので、子ども参加の場合は救命胴衣を持参することをおすすめします。
この日の出航地はこちらの港、出航時間は朝9時。ツアー開始時間が近づくと続々と参加者が集まってきます。決して小さくないボートですが、アザラシを運搬するための木箱ものせると、船は結構いっぱいな感じでした。
船長はオランダ語で解説をしますが、オランダ語が分からない乗客には個別に英語でもフォローをしてくれました。またちょっとした質問にも気さくに答えてくれます。船内ではレモナードなどのドリンクが用意され、トイレも完備されています。
ワッデン海は干潮時には広大な干潟が広がります。つまり潮が引くと陸地になる範囲が広いため、潮が満ちている間に移動する必要があります。なので、船の出航時間やルートには細心の注意が必要とのこと。この日は時に出航し、40分ほどで目的の浅瀬に到着しました。途中も野生のアザラシたちをたくさん見かけましたよ!船にも数台双眼鏡がありましたが、持参するとじっくり観察を楽しめます。
いよいよ下船。乗客の大人たちを中心に、アザラシの入った木箱をおろす手伝いをします。アザラシと乗客をおろすと、船は座礁しないように少し離れたところへ移動します。
木箱を並べ、いよいよリリースの瞬間。アザラシの進路を邪魔しないよう、いくつかの注意を受けて参加者たちが見守る中、木箱の扉が開かれました。
最初は様子を伺うように恐る恐る顔を出すアザラシたち。しかし、一旦箱から這い出ると、海へ向かって動き始めました。
でもすぐにいなくなってしまうわけではなく、しばらく浅いところをうろうろしたり、陸地のスタッフのところへ戻ってくるアザラシも。だんだん海に慣れてきたあとも、4頭ぴったりくっついて泳いでいて、まだ緊張している様子でした。それでも30分ほどすると、いつの間にか全てのアザラシたちの姿が見えなくなっていました。
スタッフが、アザラシたちが無事に海に戻ったことを確認し、船が戻ってきたところで、空になった木箱を船に積みます。帰りの船内では、用意されていたアザラシのぬりえをしたり、解説シートを見ながら海鳥を観察したりと、ワッデン海の船旅を楽しみました。ワッデン海の生物や、潮の満ち引き、船の操作やセンサーなどについても、船長がいろいろと教えてくれました。
12時過ぎに港へ到着し、ツアー終了です。スタッフたちは木箱を車に積み、アザラシ保護センターへ帰っていきました。保護センターは、港から車で30分ほど離れた場所にあり、ケガや母親とはぐれたアザラシを保護し、海に帰せるようになるまで飼育しています。オランダ近辺のアザラシの生態についても学べるとても充実した施設です。ぜひ合わせて訪問してみてください。(訪問レポはこちら→)